日本未発売のAmbassadeur Beast 5601HDくん
ABUのAMB
アブガルシアのアンバサダーは、スウェーデンで生まれて世界に羽ばたいた丸型リールの名作シリーズって事で知られてます。知られてますよね、たぶん。
シマノやダイワといった国内二大巨頭メーカーのアイテムが今程の技術も信頼も無い数十年前には、憧れの舶来品として使われてましたが、今現在は懐古的に収集されたり自己満カスタマイズをゴリゴリに施されたりと随分と趣味的な愛され方をしてる気がします。かくいう自分もその端くれだったりします。
日本未発売の新作アンバサダー
アブガルシアはスウェーデン創業、現在はアメリカのピュアフィッシング社の傘下として存続してます。日本ではピュアフィッシングジャパンが商品の開発や販売をしてますが、母体のピュアフィッシング社自体が売り買いされながら投資会社を行ったり来たりしてるのでブランディングの方向性がいまいち定まってない印象があります。米国・欧州・アジアでバラバラの商品群と宣伝手法ですし、ブランドとしてのグローバルな統一感は皆無な気がしてます。
それはそれとして、U.K.のABU公式サイトを見てたらRevoシリーズにもラインナップされている『BEAST』を冠したambassadeurが登場してたわけです。
英国のABU公式サイトには載ってる
Ambassadeur™Beast™ HD Reelabugarcia-fishing.co.uk
日本の販売網には何の気配もないし、個人的には飾ったり集めたりではなく今どきのアブの丸形リールってのをゴリゴリ使ってみたいな~と思ってたので、ついポチッといってしまいました。なんか緑色かっこええし。
BEASTたる性能なんかいな
ロープロファイルベイトリールのRevoというブランドラインが、アブガルシアの主力製品になってます。んでRevoに『BEAST』というシリーズがありまして、愛用してます。
レボのビーストはドラグが14kgあってぶっとい糸をいっぱい巻けて力こそパワーって感じでしかも安く、物怖じせず使いまくれて気に入ってます。
で、アンバサダーのビーストはどうなんよ?
- ドラグ:8kg
- ライン:PE8号103m換算
- ベアリング:3つ
- ギア比:5.3:1
- 巻上長:65cm
ん~、スプール容量とローギアは良しとしてドラグが弱いしベアリング少なッ!
レボビーストとは比べるべくも無いスペックですが、カスタマイズ前提って事で。
レッツらオクトパッシング🐙
元々は欧州で盛んな淡水での大鯉釣り用っぽいってのは薄々気づいてますが、レボビーストをタコ釣りに使ってるんでアンバサダービーストもタコ釣りに使ってみようと考えたわけです。
前述のライン容量がPE8号換算ってのは、そういうこってす。
この時点でたぶん日本にそれほどの数が入ってきてないリールなんで、もしかするとAMB BEASTで日本初のタコ釣果だったりするのかも知れません。
やっぱカスタマイズ要るよね
ABUなげなくタコは釣れたものの、へばり付いたタコや根がかり復帰にはドラグパワーが決定的に不足してます。スプールが滑る滑る。あと、巻きのゴリ感すっごい。
ライン巻いただけの箱出し状態での使用感はズバリ、国内メーカー品の性能と価格を知っている日本人には到底受け入れられ難い品質です。
ドラグ強化・ベアリング増設といったカスタムはもはや宿命付けられていると言っても過言ではありません。
日本に入国してる数は希少であろうAMBビーストくん
— つきナポ@釣りツーリング𓆝 (@tsuri_touring) 2021年8月4日
カルコンより高くつくのに性能精度は到底及ばない哀しみ🤣
BB3個とか例のグリスとか虚弱ドラグとか巻き偏りとか…
ホンマに手が掛かるのぉ♪😍(嬉々#アブガルシア #abugarcia#アンバサダー #ambassadeur #purefishing #釣り #fishing #angling pic.twitter.com/sCZoRgKs4s
結論:ABU好きには大好物
価格はスウェーデン・クローネで3,399.00、ユーロで349.99らへん。
輸送費含まずともざっくり46,000円してこの性能って事と、さらにカスタムの費用と手間が掛かると言うことを『だが、そこがいい!』と一笑に付せるABU好きにはうってつけです。